■ 演出家挨拶
新世紀が幕を開けて早くも七年が経とうとしています。ミレニアムミレニアムとブラウン管の向こうで浮き立っていたのがつい昨日のことのようです。
僕が21世紀になって一番最初に書いた脚本がこの「真実は笑わない」です。初演から6年。6年も経てば感性も変わるので、台詞を細かくいじくっています。大袈裟に言えば、同じ原作でドラマ化と映画化をそれぞれ別の脚本家と監督がやったくらい違っています。正直言うと若い時に表現できたものができなくなっている部分もあります。役者が変われば、人物の容姿も性格も変わってきます。初演の出演者は今回ひとりもいません。そして殆どの出演者が初演を見ていません。演劇ってこういう面白さもあるんだなって知りました。演劇ってやっぱり面白いです。中学高校と部活でレギュラー取れなかった凡人が、同じくセンスも知識もない状態から始めて、 16年も続けてるんですから、好きなんでしょうね。