最終更新日:2012年 5月 19日 土曜日

旗揚までの履歴

最終更新日:2012年 5月 19日 土曜日

■1作目
ナチス=ドイツ

処女作。
大学に入り、演劇を始めて丸一年経った19歳の夏、始めた当初から本を書きたいという願望があって、ろくに書き方も知らずにやっちゃった的公演。
経験も乏しく、誰かに相談するということさえ知らないで、殆ど感性だけで何とかしようとしていた所が恐ろしい。
とにかく書きたかった、演出がしたかった。
自分の話を形にするということに強い憧れがあった。
それから年を重ねるごとに、当時いかに己が無知であったかを思い知らされる。
何が恐ろしいって、観劇経験も殆どなかったため、いい作品とはどういうものか、ということさえ知らなかったことだ。
ただ、自分にとって、この芝居作りに費やしたあの青臭い時間は今尚、大きな意義を残し、また忘れられない記憶となっている。

■ 公演情報
日時:1993年6月(劇団未踏座 夏公演)
場所:龍谷大学学友会館3階大ホール(京都市)
料金:無料


■2作目
ブダ -BUDA-

大がかりな舞台装置のものをビデオで数多く見ていたので、その影響をモロに受けていた。また、この公演は2時間08分と、観客のことを考えない長さであった。今読み返すと、かなり歯の浮く台詞のオンパレードで、実に恥ずかしい。
この頃は音響をガンガンに使っていた。
演出を経験して、得られることはいろいろある。たとえば役者をする際、少しだけ演出家の言いたいことっていうのがわかるようになった。演技が上手くなりたい人は一度くらい演出を経験するのもいいかもしれない。逆に演出がしたい人も、少しは役者を経験するべきだろう。

■ 公演情報
日時:1994年6月(劇団未踏座 夏公演)
場所:龍谷大学学友会館3階大ホール(京都市)
料金:無料
上演時間:約128分

■ 内 容
オスマン=トルコ領ハンガリーのブダ(現ブダペスト。ブダペストはブダという町とペストというドナウ川を挟んだふたつの町が合体してできた)の市民とウィーンを追われたトルコ兵の衝突を描いた。
原作の「ニ都物語」はロンドン、パリを舞台とするが、「ブダ」はウィーン、ブダの二都にした。
弁護士シドニー=カートンを医者に、貴族チャールズ=ダーネイをトルコ軍を脱走したブルガリア貴族にそれぞれ設定を変更した。

『ブダ』の戯曲(PDF)

■3作目
12 -twelv-

 アガサ=クリスティの「そして誰もいなくなった」の舞台版を見に行ってモロに感化され、作ったのがこの3作目。21歳大学4年の秋。
 とにかくミステリーものがしたかったのだが、この手のジャンルの他の作品を殆ど読んでおらず、またもや無知のなせる業ともいうべき、青い作品だ。
 始めて日本を舞台にした脚本。しかし、ちょっとまだ前二本の欧州路線が自分の中の軸だという考え方が当時はあり、それは次の「ケ=セラ=セラ」まで引きずることになる。  この話は、ミステリー要素の部分と琵琶湖で海賊を営む部分の二つの話を無理矢理足して作ったもので、案外海賊の方だけの方が面白かったかもしれない。
 ちなみにこの芝居は本より先に題名が決まった。役者が12人だったから。

■ 公演情報
日時:1995年10月(劇団未踏座 有志公演)
場所:龍谷大学学友会館3階大ホール(京都市)
料金:無料

■4作目
ケ=セラ=セラ

「ナチス=ド=ドイツ」と「ブダ」のような比較的得意な欧州路線で、もっと完成度の高いものを作りたいというのがこの芝居を書く動機だった。
が、この考えはやがて全作品の中で最も「守備的」であったという反省をもたらす。
別に手抜きをしたというわけではない。
ただそれ以降、「一つの公演で一つ以上何か挑戦を」というハードルを自分自身に課そうと決めた。
「ケセラセラ」とは「どうにかなるさ」って意味だ。
ドリス=デイの同名の歌が有名で、確か、この題名をつけたきっかけになったのが、うろ覚えで、間違ってるかも知れないが、サッカーのワールドカップか何か大舞台の試合でイタリアだったかなのチームが敗れて、国に帰ったら殺される、そんな状況の中、チームのメンバーがこの歌を歌っていたという逸話を聞いて、いいなと思ったからだ。

■ 公演情報
日時:1996年10月(劇団未踏座 有志公演)
場所:龍谷大学学友会館3階大ホール(京都市)
料金:無料

上演時間:約105分

■内容
第二次世界大戦末期のチェコ共和国の首都プラハが舞台。第三帝国の傀儡政権であるスロバキア軍の葛藤、侵略を受けているボヘミア人の怒り、両側の心理を適当に描いた戦記コメディ。

■5作目
振替平日

前作「振替平日」から3年というブランクがあいた。
小さな大道具製作工場「冬原製作所」に住み込みのアルバイトをしている車塚青年と職場仲間の日常生活を描く。コメディ。

五作目であり、大学での最後の公演。当時はフリーターで半年間の大道具のバイトを辞めて作った芝居。
過去四本は全て出演者10人以上プラススタッフ数名。
なのにこのとき集まったのは、僕を含め計6人。
しかも僕以外、大学1年生と2年生のみ。
1年生なんて、夏に始めて舞台に立ったばかりのほぼ初心者だった。
全員で6人、それでも全公演の中でもっとも手の込んだ舞台装置を、作ることができたのは、今でもあのときのメンバーを誇りに思う。

アパートの一室をリアルに再現したかった。
正直言って、未だに釘を打ってもすぐ曲がってしまう、そんな不器用な自分が、どこまでできるか試したかった。
壁土は、砂を拾ってきて、ふるいにかけたものにペンキを混ぜて、見よう見まねで塗った。
また今までの公演ではダンスを何処かで入れていたのだが、稽古時間を多く必要とするわりに、精度が低く、効率が悪いという考えから、ダンスを入れなくなった。
当時まだ活動していたカクスコの公演を見に行ったことが、それまで自分が持っていた演劇における方法論を打ち砕いた。
この公演から、台本は全て活字になった。
このときはまだワープロだったけど。
活字の長所は、手書きと比べ、修正が容易であること。
誤字も少なくなるし、文の入れ替え、削除も楽だ。
公演が終わってから半年間、戯曲賞の公募に送るために、毎日、ワープロを叩いて推敲を繰り返した。
その労が報われたことには本当に感謝している。
1998年6月、早稲田大学演劇博物館創立70周年記念戯曲賞入選。
投稿の際、原稿の文字数を抑えるために、瑠璃子にルコという呼び名をつけた。

■ 公演情報
日時:1997年10月(劇団未踏座 有志公演)
場所:龍谷大学学友会館3階大ホール(京都市)
料金:無料

■6作目
パレス欲望の闇に恍惚と光る
金の瞳銀の瞳203号室の住人たち

六作目。前作「振替平日」から3年というブランクがあいた。
自分にとって、初めて入場料を徴収することができ、初めて日曜日に公演を打つことができた作品。それまでは大学のホールを使っていたため、日曜が使えず、入場料を徴収することもできなかった。
はじめての全編大阪弁の本であり、また、はじめて舞台上で実際に飲み食いするシーンを作った。
本物の鍋を食べるシーンがあり、そのために、稽古中、実際に鍋を作って練習した。執筆も前回のワープロから、Windowsへと進化し、更には舞台図も3Dソフトを使い始めた。

あらすじ、脚本

■ 公演情報
The Cloud Project 第4回公演
日時:2000年10月
場所:スタジオ・ヴァリエ(京都市)
料金:前売1000円、当日1500円
上演時間:約100分

■演出家挨拶(パンフ掲載文。自分を戒めるために敢えて掲載)
 こんばんわ。(・・)ノ
 メールありがと。画像が綺麗だったけど、あれは、POKOの自作ですか? 気に入ったので、勝手にデスクトップの背景に貼っつけてます。
>芝居やってるって本当? 舞台に立ったりするのかな。
 やってるって言っても、まだ全然ローカルなんだけどね。ん〜とね、今回は舞台には立ってません。脚本を書いてそれを演出してます。僕の話は今回で6作目で「パレス欲望の闇に恍惚と光る金の瞳銀の瞳203号室の住人たち」って題名です。長いでしょ。別に意味はないんだけどね。宣伝のチラシを僕がつくったんだけど、タイトル長いから、普通の紙の大きさで入りきらなくて…。
 最近は、等身大の芝居を書くのがいいかなって思ってます。昔は結構スケールの大きい舞台背景とか書いてたんだけど、歴史ものとかね。でも、調べるのめんどいし、間違ったこと書いて、見てる人にツッコまれてもやだしね。〜t('o')
>私の友達にも芝居してる人がいるけど、人前になれてるからか、あまり恥ずかしがらない人、多いよね。(笑)
 僕はテレ屋さんだけどね。でもそういう人多いかも。この前電車に乗ってたら目の前に立ってる女子高生がやたら大きい声で喋ってるの。ウザいとか、思ってたら
「でも私達演劇部って…」
って会話が聞こえてきて。心の中で「やっぱす!」って叫んでたね。
>やっぱり劇団にいる男の人はみんなバンダナにジャケットとかなんですか?
ううん、ジャージ。
>MAMORUさんは好きな役者さんとかいますか?
う〜ん。渡部篤郎とか好きかな。あと花紀京とかね。とにかく味のある役者さんは好きかな。
>私はきよ彦が好きです。
…あの人は役者じゃないと思うけど。
>因みに私の彼氏はワイルドなきよ彦って感じです。
…彼氏いたんだ。そっか。
また、連絡します。じゃあ。
BY MAMO

再演(パレ闇2003)

■ 7作目
真実は笑わない

内容:脱サラして海賊になる父親とその扶養家族の話。

七作目。前作からのスパンが最も短かった公演。
(注:この公演までで。楽屋ちゃん→ブルーはもっとスパン短かった)
何故あの短い期間にこれが書けたのか、今でも不思議に思う。
最初は全編コメディでと考えていたが、心境の変化もあって、後半で意地でも泣かせてやるという決意を持つことになった。
また初めて芝居の中で弾き語りを取り入れた。
本番直前、深夜に外で練習したりもした。
今までそんなことはしたこともなかった。

■ パンフレットに掲載した挨拶文
(一言一句当時のまま)
脚本担当の中野です。
いきなりですが、この芝居を2倍楽しむ方法を考えたので、よければ挑戦してみて下さい。
一、ボケには役者より先に心の中でツッコむ。
一、ツッコみに心の中でツッコむ。
一、物語の辻褄の合っていないところに心の中でツッコむ。
一、パクってるところも心の中でツッコむ。
...まあ、普通に見てください。

『真実は笑わない』の戯曲(PDF)
ジャンル:ヒューマンドラマ、家族もの
上演時間:約105分

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